昔の家の玄関や台所・・・『三和土』
工法は言葉どおり土を何度もたたき締めて突き固めていきます。かつての日本家屋の土間などに使われていました。
土、消石灰、にがりを混ぜた材料を土間に塗り付けます。この三種類の材料を使用することから『三和土』と書くそうです。
セメントのなかった時代に当たり前のように施工されていた床の仕上げでした。
今は、本格的な三和土のある家を見る機会は殆ど無くなりました。
コンクリートと違って土は熱を吸収しにくく、『三和土』の土間は夏場はひんやり過ごしやすいです。他にも、吸水性があるため水たまりができにくい、土の質感が柔らかく足腰にやさしいなどの利点があります。
今回は叩きこんだあとに小石を適度にばら撒いてふせこむことにより、滑り止め効果と見栄えも考慮しています。